―診療ガイドライン活用事例紹介―

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青梅市立総合病院(東京都)の取り組み

 青梅市立総合病院は、急性期ならびに高度医療の推進にご尽力され、西多摩二次医療圏で唯一、救命救急センターの指定を受けています。また、がん診療連携拠点病院、エイズ診療拠点病院などの指定も受けており、中核病院として地域医療に貢献されています。日々の診療において診療ガイドラインを活用されており、その取り組みについて取材をさせていただきました。


 診療ガイドラインが他科とのコミュニケーションツールに

野口先生 当院では、胆管炎・胆嚢炎患者の治療方針を決定する際に、消化器内科と外科で話し合いの機会を設けているのですが、この4月からは、最新の診療ガイドラインを基準に話し合いを進めています。客観的な基準がないと、声の大きい意見が通ってしまう恐れがありますが、診療ガイドラインが基準となっていますので、話し合いがスムーズに進んでいます。普段の診療だけでなく、診療科を越えて治療方針を決定する際にも、診療ガイドラインは非常に有用だと感じています。


 初期研修にも診療ガイドラインは有用

河西先生 当院の救急外来では、研修医が初期対応を行っており、上級医がそれを監督・サポートしています。どんな症例にあたるか分からない救急外来にあり、さらに経験が乏しい研修医にとって、診療ガイドラインが大きな手がかりになっています。また、診療ガイドラインを参照することにより、自分たちが行っている診療が標準の範囲内であることを認識でき、それが研修医の自信にもつながっていると感じます。
現在は、各学会のご尽力により様々な診療ガイドラインが公開され、ICTの発展により文献データベース等へのアクセスも向上してきました。それに伴い、研修医の習熟スピードも向上しているように感じています。教育という面においても診療ガイドラインは有用になると考えています。


 医局図書室からみたMinds

家田様 医局図書室への問い合わせについては、研修医からが一番多いのですが、最新の診療ガイドラインをみたいという要望を受けます。しかし、予算の都合もあり常に最新のものを用意しておくのは難しい状況です。その際にMindsで検索してみると掲載されているケースがありますので、非常に助かっています。若い世代の医師はインターネットへの距離感が非常に近いように感じていますので、こういった研修医のニーズに対してMindsの出番が増えていくのではないかと思います。


 Mindsに期待すること

原先生 診療ガイドラインは病院の診療においても有用であると感じていますが、より活用されるために、Mindsには、幅広い診療ガイドラインを掲載していただくことを望みます。また、診療ガイドラインは広く使われてこそ意味のある“公共財”であることを、Mindsのような組織がアピールしていってほしいと思います。そして、Mindsが診療ガイドラインの利用者と作成者をつなぐ場となることを期待しています。

評価機構 NEWS LETTER 2016年7月